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Lastupdate 09/02/05
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ステム周りのグリスアップ


概要

我がXR250。MD30はドライサンプ方式である。MD30ではメインフレームにオイルがたまるようになっていて、走行中は始終熱い。つまりね、ステム部分は常に高温にさらされているの。
そうなると当然グリスは溶け出して、気づいてみればグリス切れ、ハンドルが重くなるわ、錆びはじめるわで大変ですよ。
そんなわけで、悲鳴をあげているステム部分にグリスアップをしてあげます。

ポイント

1.トルクがすごいのでとにかく頑張る。気合ダー
2.確実に車体をリフトアップする
素材(道具)
バイクスタンド(DRC HCスタンド) 1万くらい
30mmソケットまたはレンチ ソケットのみで1000円くらい
ウォータープルーフグリス 一生使えるくらいの量で1000円ほど
トルクレンチ ピンきり
フックレンチ ピンきり
気合

施術
No. みてくれ 俺なりの説明
1 まずは車体を持ちあげましょう。フロントフォークをはずすので、これができなくては話は始まりませぬ。
小生はRSBeetleのセールにて激安購入したDRCのモノを使用しております。
ちなみにこのDRCのスタンド、届いた直後に組み立てが必要です。なかなか錆とか出てるし、グリスアップが大変でした。
2 そんではとっとと、フロントタイヤを外します。
まずはフロントのアクスルを留めている、2本のボルトを緩めちゃいます。
緩めるだけでオッケー。そしたら次にアクスル自体を緩めてしまいましょう。ちなみにムラトモマッシーンでは、かなりの勢いで固着してたので、相当な根性を要しました。車体が浮いている状態なので慎重にやってちょうだいね。
緩んだら必死にアクスルを抜きます。
抜けたら、タイヤもろとも、カラーとスピードメーターケーブルが外れるので、よーくみておきましょうね。
3 かなり端折りましたが、あらわな状態です。

フロントフォークは見てのとおり、トップブリッジとアンダーブラケットに存在しているボルトを8本緩めることにより、なんとか抜けます。アンダー側が特に抜けづらいので、マイナスドライバーを使って、ちょっとだけ隙間を広げながら抜いてあげると簡単です。
ちなみに、フロントフォーク一本ってのは意外に重いので要注意です。
間違っても落としたりしないようにしっかり持ってあげてください。
仮に!落としてインナーチューブなり、アウターなりに傷がついちゃった場合、最悪交換です。かなり高いので気をつけてね♪
あ、そうそう。写真ではすでにハンドル部分が外れてますが、ブレーキのマスターシリンダを取り外したあとの保管方法は注意しましょうネ。間違ってもハンドルに取り付いてる状態から上下反対にはしないでね。あと、外したらブレーキレバーをいじらないでね。
4 やっときたね。この直径30mmの巨大ナット。ウチにはこんな巨大なソケットは存在しなかったので早速買ってきました。
でもそんなのが問題でないほど、大変な思いをしてしまいましたね。
じつはココ、非常に錆が発生しやすい部位のようで、完璧に固着してます。。。
ラチェットが壊れんばかりの力で、目いっぱいまわしてやっとの思いで緩めました。
皆さんはできればラチェットなんて使って苦労せずに、素直にブレーカーバーを購入してください。。。
ちなみに、私的見解で言うと、モンキーレンチとか、スパナとかでの作業はやめたほうがいいと思う。滑ったとき、指挟みそうだし。何よりねじ山つぶしちゃいそうです。
5 苦闘20分。やっと外れた。一瞬弱音を吐いたこともあったけど、なんとか乗り越えたオレを誉めてあげたい。

で、コンニチハしたのがなんつーんだろ?これ。なんか良くわかんないけど、フックレンチという、いかにも引っ掛けそうな名前のレンチで外してあげます。このナットが外れると、ステム部分が下に外れるので、落とさないように気をつけてくださいね。ポロっといってしまったら泣くに泣けません。
6 そんで出てきました。これがステム部分のベアリングです。
ほほ〜、周りにグリスがにじんでいかにもグリス切れ・・・ってほどでもないですが(^^;
とりあえずグリスアップしちゃいましょう。善は急げなのです。

特にこのベアリングはハンドリングに最も影響を与える重要な部位である上に、一度錆びてしまうと、個人での交換はほぼ無理なので気をつけます。
7 早速ウォータープルーフグリスをグリグリと塗りこみます。
今回はステム部に軽い錆も見つかったので、ステム部分も満遍なく塗ったくってあげちゃいます。
んー、改めてこの青いグリスは素敵だ。なんだかちょっぴりアルマイト加工済みっぽい。
ベアリング部には、思い切り塗りこんじゃいます。とある雑誌に言わせると、古いグリスを押し出すようにいっぱいいっぱい塗りこみます。だそうです。
8 で、これがトップブリッジ部のベアリング。
こっちも下部と同様グリグリと塗りこんでやります。びっくりするくらい塗っちゃってOKです。頑張って。

で、以降写真はないのですが、要点を少々。
ここまでグリスアップするとほぼ完了なのですが、組み込みを行うときに、上部にくる隙間という隙間を、グリスで埋めてあげました。水の浸入を防ぐ意味でね。
下部は逆に多少の隙間は必要ですね。水抜けるんでね。
あとは分解と逆の手順で組み付けます。
上の5番で外した、ナゾのナットですが、はじめにきつく締め、一度緩めた後に軽く締め(0.4kg・mくらい?)て取り付けます。コレがうまくできないとハンドリングが重くなったり、ガタついたりするので、納得するまでやり直してください。
で、最後に4番で外した30mmの悪魔を、残るすべてのパワーを使用して締め付けます。大体9kg・mくらいかな?リアのアクスルシャフトと同じくらいの力ね。がんばってちょうだい。
健闘を祈る。



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