| No. | みてくれ | 俺なりの説明 | 
          
            | 1 | うんちく | えーまずですね、タペットクリアランスについてなんですが、このタペットの詳しい働きは専門書にお任せするとして、一言で言うと、金属の熱膨張の誤差を吸収するってのが働きなんですよね。タブン。 で、走ってるうちに、この部分(ネジ)が緩んできて、隙間が大きくなり、動作するたびにカチカチ聞こえると。
 でね、XR250のように4バルブの場合は4箇所存在しているんですよ。(TWだと2箇所)
 この4箇所を調整します。IN側(キャブ側)の2つとEX側(マフラー側)の2つで調整すべき値が違うんですよ。
 IN側 0.1mm +-0.02mm
 EX側 0.12mm +-0.02mm
 っちゅー非常にシビアな調整になります。なのでシックネスゲージが必須!
 がんばりましょう。
 | 
          
            | 2 |  | まずは上死点を出します。上死点ってのは、ピストンが上にあり、バルブが完全に閉じている状態。 10mmのクイズヘキサゴン!レンチでジェネレータ側(左側)に付いているネジをこじ開け、その上にも8mm?のヘキサゴンがあるので開けます。
 そんで、10mmで開けたほうにソケットとかを突っ込んで、反時計方向に回すです。
 で、上に開いた窓の中に || マークが表示されるようにします。それでOK
 ちなみに回すと圧縮が掛かるので、若干重いです。ハイ。(逆に常に軽いと問題)
 補足:
 上死点は、ピストンが上にある状態ですが、4ストの場合、状態の違う2つのピストンが上の状態があります。バルブが開いている状態と、閉じている状態です。
 タペット調整は、後者の状態で行います。見極めのポイントは、回したときに重いとき!もしくは、下でカバーを開けたときに、タペットとバルブの間に隙間があること。くっ付いてたらもう一回転してみてください。
 | 
          
            | 3 |  | 上死点が出せたら、今度はAIを外してあげましょう。 はっきし言ってジャマです。ちょっと古いものにはついてないので気にしない。
 とりてぇ・・・
 余計なもんつけやがって。
 | 
          
            | 4 |  | この巨大な子を外します。(ちなみにオレは巨大児としてこの世に生を受けました) この辺は狭いので、うまくラチェットが入りませんでした。
 したがってオレは車載工具を使ってみました。アクスルと同じ、一番でかいレンチね。
 | 
          
            | 5 |  | コンニチハー 
 コレがタペットですね。
 この時点ではけっこう狂ってて、0.18mmのシックネスが余裕で入りました!
 こりゃカチカチうるさいはずだ。ここを0.1mmくらいにしてあげます。
 まずは、10mmのソケットでナットを緩めます。
 緩んだら、マイナスドライバでクリアランスを調整してあげるんですね。
 | 
          
            | 6 |  | 若干ベロ風ですが、こんな感じで調整してあげます。 シックネスゲージを目的サイズよりもちょっと厚めにして、軽くはさみます。
 10mmのボルトを締めると必然的にきつくなる為です。
 ちなみにオレは、IN側0.15mm EX側0.18mmで固定後、ナットを絞めてちょうどよかったですな。これをやった結果、IN側0.09mm
            EX側 0.11mmになりました。
 
 | 
          
            | 7 |  | タペット調整のついでに、ヴァイタルスピリットで噂の、カムチェーンテンショナーのチェックもしてみましょう。がんばれば何とか見えました。 カムチェーンテンショナーは、バイクに跨って見た時に右後方のバルブの穴?からギリギリ確認できます。まずは邪魔なイグニッションコイルを外しちゃってみます。
 | 
          
            | 8 |  | ほら、ギリギリ(笑) 写真がボケてる上に、暗いので分かりづらいですが、穴の奥にうっすら見えるのがチェーンテンショナーです。ここが階段状になっていなければ、チェーンはきっと伸びきっています。念のため、真上からものぞいて、チェーンに張りがあるか確認しときましょう。ホント、ダルダルであった場合はなるべく早く交換したほうがいいっぽいですぞ。
 という感じで、タペット調整は以上です。
 きっとシックネスゲージさえあれば誰でもできます。検討を祈る!
 |