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嗚呼、北海道 その3

2003年9月5日からライダーの聖地?北海道へ行ってきました。
実家が北海道の癖にバイクに乗っていなかったことを非常に後悔した今回のツーリング
なんてこったい。全国のバイク乗りの皆さん。さっさと北海道へ行くべし!

田舎に帰るの巻

今回の旅の本来の目標(?)は、実は墓参りだった。仕事の関係でお盆に休みが取れなかったため時期をずらしての帰省になった。
まぁ、おかげで空いてるところを気持ちよく走れたんですが。
俺の田舎は北海道雨竜郡沼田町。キャッチコピーは「燃えるふるさと」だそうだ。ぜひともはなわにネタにして欲しいところだ。
沼田町には夜高あんどんという、山車を使って練り歩いたり、山車同士が激しくぶつかり合うケンカ?もしちゃうエキサイティングな祭りがある。勝手に北海道三大あんどん祭りの一つとしていました。
ちょっと最近のネタとしては、NHKの連ドラ「すずらん」の(当然見てないんで詳しいことは知りませんが)明日萌駅が存在しているらしい。行く途中であれば見ていこう。
札幌から沼田町を目指すにはいくつかのルートがある。一番手っ取り早いのは国道275号線をひたすら北上するコース。もうひとつは、海岸沿いを北上し、増毛(ぞうもうじゃないです、ましけです)、留萌を抜けるコース。とりあえずさっさと田舎に行きたかったので、前者を選択する。
自宅のある札幌市手稲区より、茨戸を抜け275号に出ようとする。
しかし俺の計画はもろくも崩れ去った、、、
目の前に広大な石狩川が広がった。その横はひたすらダートが。。あぁぁぁぁ。
まだ出発した直後なのに、すでに開放的になってしまった。
結局、石狩川沿いをひたすら海に向かい、後者のコースで沼田町をめざすことに決めた。

途中こういったコースに捕まっては、いくら時間が合っても足りないので、以後自粛しようと強く心に決めた。今やるべきことは田舎に到着することだから。

今年の初めに、一度帰省している。
そのときは車で海岸線をとおり、沼田町に行った。自分で走るとこうも印象が違うのかと感心してしまう。特に東京では絶対ありえない道路だ。
東京ではありえないことがまだある。北海道にきている他のライダーとたまにすれ違うことがあるが、そのときはたいてい挨拶をする。といってもバイクに乗っているので、一瞬だ。人によってはピースらしいが、俺は普通のヨッ!みたいな挨拶をした。わかりやすくたとえるならば、いかりや長介のウィーッス!だ。ライダーとすれ違うたびに、ウィーッス!ウィーッス!。挨拶するたびに俺は気持ちよく、そして楽しい気分になって、鳥肌がプツプツでてました。相手が東京の人だろうと、ここ北海道では、簡単ではあるが人と人とのつながりが持てる。無機質な表情で満員電車に乗り込み黙々と自分のことしか考えないことがとても悲しく思える。広く大きな空を見ていると、心まで広くなるのだろう。気持ちええっす。

国道231号を北上し、望来村に差し掛かったとき、俺の目の前に大きな風車が現れた、風力発電だろか。とても大きいプロペラが、海のほうを向いてゆっくりと回っている。思わず近づいてカシャっといちまい。とてもいい写真になったので、A4紙に印刷して額に入れて飾ってやろうと思った。
俺が気持ちよく写真撮影をしていると後ろかが1台の車が近づいてきた。とても怪しかったので、さては拉致でもされるのではないだろうかとよからぬ考えがよぎる。
車中の中年の男性はじっとこちらを見て近づいてくる。ヤバイ!と思い、撮影を切り上げ、バイクにまたがった。男性は車をバイクに横付けし、こちらを見つづける。あまりの緊張に、俺は愛想笑いを返す。すると男性は、口パク&ジェスチャーで、「ダメダメ」と言っていた。
立ち入り禁止の場所だったらしい。写真はすでに取れていたので、すんませんと会釈をし、ナンバーを指差し旅行者であることを全面にアピールし、何事も無かったかのように、丘をくだった。
マジでびびりました。海の向こうは朝鮮半島。それ以上はなにも言いますまい。
どうぞ皆さんは入らないようにしてください。


時は昼を過ぎ、小腹が空き始めた。俺の頭はイクラでいっぱいだ。北海道にきたらやっぱし食べないという選択肢は見当たらない。増毛町に入って、一番に目立った飯屋に入る。外にはバイクが数台停めてあった。大宮ナンバーのバルカンだった。へぇ〜俺と同じコースを通る人も居るんだと思いながら店内に入った。平日のしかもこんな田舎にもかかわらず、店内には10人ほどの客が居た。全員が観光客に見えた。みなさんブルジョワですな。漁師の店と銘打ってある店舗だけにメニューは海産物一色だ。さっそくウニイクラ丼を注文する。
グハッ!!なんてこった。ものすごいボリューム。
猛烈な勢いで口にかきこむ。めちゃくちゃうまかった。

腹いっぱいになったおれは、爪楊枝でシーシーやりながら、メニューを見返す。
2500円・・・・
値段を見ていなかった。
スゲー高い
丼物なんて普段280円のやつしか食わないので、感覚が違った。

まぁ、でも価値はあったから良しとする。
店を出て、地図を確認していると、2人のおぢさんが近づいてきた。
「どっから来てるのさ?」
バリバリの北海道弁だ。
東京というとおじさんたちは、北海道のいいところを連呼し始めた。
「あ、いや、出身は北海道なんですけど。。。」って言えなかった(笑)
おじさんたちも札幌から観光で回っているらしい。なんと沼田町を奨められた。
「あ、実は今から行くんですよ〜」
というと、地図をぶん取り、丁寧に道を教えてくれた。人間の温かみを感じることができた。しばらく感じていなかった感覚で、またうれしくなった。「気をつけていっといでー」「は〜い、ありがとうございま〜す。」またひとつ癒された。

北上を続けると今度は、日本最北端の酒造である「国稀」が出現した。
よく新千歳空港で地酒を買うが、ここの鬼殺しはとてもうまかった記憶がある。
早速店内入り、酒を物色する。
空港では見られない酒がたくさんあった。

店の奥で実際に酒を作っており、その製造工程を見学できるのだ。試飲コーナーがあるのが惜しい。とても惜しい。ただで大吟醸酒が味見できるのに、バイクが憎い。。。
とても悔しかったので、見学もそこそこに2003年3000本限定という酒を一本購入し、親戚へのお土産とした。

沼田町に入ると、大きく「明日萌駅」と書いてある。過疎化が進むこの町でも、観光客の引き入れに必死なのだろう。
明日萌はひっそりとそこにあった。時間が遅かったためか周りには相変わらず誰もいない。特に興味があったわけではないのだか、とても落ち着いた雰囲気だったので、コーヒーをすすりながら、ボケーっとしていた。
ブーっと車が走ってきて、人が2人明日萌駅に入っていった。
俺はおっさんになっても、きっと男二人でこんなところにはこないと思う。
楽しそうに写真を撮っていったあのおっさんたちはどういう関係だったんだろうか。ちょっぴり怖いのであえて想像はしないでおこう。

親戚の家に到着した。挨拶もそこそこに、荷物を置いてまた走りに出た。
自分の生まれた土地をこうしてバイクでは知れるなんて夢にも思っていなかった。昔遊んだ場所、よく連れて行かれたところ、すでに変わってしまった場所もいくつかあったが、とても懐かしい。沼田町最高。年をとって、もう死にそうになったら俺はこの土地に再度戻って着たいと思う。シャケっすよ。


沼田町でもうひとつ有名(?)なのは幌新(ほろしん)温泉だ。ここも幼少時代によくつれてこられた。当時は温泉の気持ちよさなんてちっともわかっていなかったので、単なる退屈な場所だったが、今は安らぎの場所だ。入浴料金1000円で一日中(22:00まで)入浴できる。
温泉には休憩スペースや、レストラン、宿泊施設、体育館(!?)、キャンプ場などもあり、旅の拠点にもできるだろう。

入浴の前に、幌新温泉を通り過ぎ、さらに北にある「ポロピリ湖」まで足を運んだ。かつては炭鉱で栄えたこの周囲も、今ではダムの底に沈み、なんとも幻想的な景色を映し出す。
ポロピリ湖について知りたい方は、ポロピリ湖でググってください。結構出てきてびっくりしました。

このあたりの道路は結構整備されており、適度に曲がった道はワインディングが気持ちいい。XR250でも気持ちいいのだから、CBRなどで走ったら最高だろう。

どっぷりと温泉につかり、この日の疲れを癒した。

親戚の家に着き、ビールをご馳走になりながら、総裁選の是非をおじさんとはなした。俺も結構社会派になったもんだ。
小さいころから知っているおじさんは、成長した俺を見て関心しきっきりだった。ほめられたの。


外はあいにくの雨模様。どうせおいらは雨男。昔っからなにかやろうと思うと雨が降る。もうなれた感じですけどもね。
今日の予定は特にない、特に予定を立てないで走る予定だ。
とりあえず沼田を後にして、これまた親戚がいる深川市に足を伸ばした。おじさんたちに富良野への行き方を聞き、家にも上がらず富良野を目指す。
北海道といえば北の国から。2002遺言でその幕を閉じてしまって、少々残念だったが、その建物などが残っているらしい。俺は若いくせにそんなドラマが好きだ。若い人の家に行くと、ぜったいおまえは見ないだろうというようなドラマ名のラベルが張ってあるビデオテープがあったりする。たいていそういうのは、エロビデオの下手なカモフラージュだったりするが、俺の場合は本当にそのドラマだ。俺の部屋には北の国からのビデオが5本くらい存在している。るーるるるるる〜
深川市から国道12号線を南下、途中芦別市を経由して富良野へ向かう。するとまた横道が俺を誘う。なんとなーーーく行ってみた。

小高い丘の上に公園があった「黄金水松公園」と書いてある。雨のせいもあってか、やっぱし人は誰もいなかった。公園の中ではめちゃめちゃでかい松が俺を出迎えてくれた。なんでも推定樹齢1700年の松だそうだ。俺はまだ生まれていない年だ。

なぜかその松の下には、雨にさらされた餅がおいてあった。というか捨ててあった。お供えなのだろうか?お供えにしてはちょっと汚いですぞ(苦笑)

その丘からは芦別の町が一望できる。晴れていればどんなにきれいな町並み(村並??)だったのんだろうか。自分が雨男であることを憎んだ。

芦別の市街地を抜け、滝里ダムの横を通り抜けているころには、雨は土砂降りになっていた。道路が空いていて幸いだった。
ヘルメットには、撥水処理と曇り止め処理をしているが、その効果も薄れるほど、ひどい雨の中富良野にたどり着いた。

富良野市外のスーパーの軒先で、雨宿りしながら今後の計画をコーヒーをすすりながら考えた。

スーパーの中からは、ものめずらしそうに店員がこちらを見ている。
とりあえず富良野に北からには、北の国からの聖地、麓郷に行かないわけにはいかない。もしかしたら吾郎さんが俺を待っているかもしれないっしょ。これまた意外と遠い。防水性であるはずのグローブの中も、浸水して手はふやけてしまった。(そうだ、今度はGORETEXにしよう。あ〜でもなー、あれ高いんだよな・・・。)
麓郷につくと、そこは北の国からの拾ってきた家などが飾られて(?)いた。その一角は有料(!)だそうな。この土砂降りの中、お金出してまで入ろうとは思えなかった。ゴローさんすまん。
あんまし雨がひどかったので、写真をとるのもつらかった。というかつらかったので撮ってない。俺の記憶の中にはしっかりと残ってるからOKっす。
見たい方は北海道に行ってください。ぜひぜひ。

その後山部を通り抜け、ひたすら南下した。日高経由で札幌に戻ることに決めたためだ。
富良野を出て一時間ほどで占冠についた。国道237号で峠を通っていると、温泉の看板が現れた。雨で体が冷え切っていたため、温まっていくことにした。

「湯の沢温泉」という、全国どこにでもありそうな名前だ。
温泉はよく言うととても雰囲気のある
(平たく言うと言うとボロい)ただ、俺にとってはオアシスどころではない安息を手に入れた。感謝感謝。たしか370円というとてもリーズナブルな料金で入浴が可能です。宿泊もできるようで、写真のハーレーは当日駆け込みの宿泊者のようだった。ナンバーは大宮。ご苦労様です。

身も心もリフレッシュした俺は、札幌を目指し再度バイクを走らせたっす。
237号をひた走ると、T字路の突き当たりに道の駅「自然体感占冠」が現れる。本来だと、このT字路を右に行くとダートコースという情報なのだが、道路決壊のため通行止めとなっていた。ざんねん。先日の台風の影響でくずれたのだろうか?

仕方なく、回り道をして237号を継続して走り、国道274号へと抜けるルートを選択した。
田舎ではあるが、異常に大型トラックが多いため通行には十分注意する必要がある。トラックの後ろを走る峠越えはとてもスリリングだ。なるべくならいっしょに走りたくないので、しばらく停車して先に行ってもらう。ゆっくり走ろうほっかいどー。ほっかいどーはでっかいどー。


274号は本当の峠越えで、これまた晴れていたら結構いい景色が望めたと思うが、曇っているのはそれはそれで幻想チックだった。

石勝樹海ロードだそうだ。岩があったので登ってみた。アホです。
そこに岩があったからさ。ふっ。

この道路、やたらと長い(4〜50キロ)くせにGSが一切ないので要注意です。タンクの小さいバイクの場合は死活問題ですな。
274号に入る前にすでにガソリンを食っていた俺は、始終気が気じゃありませんでした。たぶんガス欠になったら死にます。樹海ですし丁度いいかも。(笑えない)









夕張を越え、札幌に近づいてきた。274号はずいぶんと直線が多い。道路が地平線がに消える。おう、This is Hokkaido.

そんなこんなで、楽しい楽しい沼田町までツーリングを終え、札幌に帰った。
地方では迷わなかったのに、札幌に入った瞬間に道に迷ってしまった。右往左往していると、札幌ドームが出現したため、それを目印に帰路につくことができた。
市街地はさすがに車が多い。っていうかススキノはタクシーだらけ。でも道が広いので東京よりは走るのが楽です。

北海道の人は運転マナーがよろしくないようなので、バイクの人は特に注意が必要です。
車線変更の際にウィンカーを出す車はほとんどいません。あと直進車線からも平気で右折とかしてきます。気をつけてください。


いやー、疲れた。

つづく

便利?情報 湯の花温泉の入浴料金は370円。休憩するには十分です。
国道274号は意外と交通量が多く、ゆっくり走れません。気をつけてください。

その2 その4
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